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茅の輪と夏越の祓。茅の輪のくぐり方の作法は?水無月を食べるのはなぜ?

茅野輪
6月30日は、1年のちょうど折り返しにあたり、各地域の神社では
「夏越の祓(なごしのはらえ)」の神事が執り行われます。

夏越の祓とは

6月30日に、半年間の厄を祓い、残り半年の無病息災を祈願する行事です。

 [ 夏越の祓で行われる主な神事 ]

  •  茅の輪くぐり
  •  人形流し

茅の輪をくぐった後、人形(ひとがた)で身体を撫で神社に納めます。
納められた何千体もの人形を川に流して、罪や穢れ(けがれ)を祓う
「人形流し」が神職によって行われます。

人形は神事の前に配られるので、息を吹きかけて穢れを移します。

茅の輪くぐりとは

茅の輪の茅(ち)は、茅萱(チガヤ)・菅(スゲ)・薄(ススキ)の総称で
これらで造った大きな輪をくぐって通り抜けると、
疫病や罪穢れが祓われ、災難から逃れられるといわれています。

茅の輪の起源は、

善行をした蘇民将来が、茅の輪を腰につけて災厄から免れたという神話から
茅の旺盛な生命力が、災いを除く力を有していると考えられてきました。

茅の輪のくぐり方

茅の輪のくぐり方は神社によって多少のちがいがあるかも知れませんが、
おおむね次のとおりです。

[ 茅の輪くぐりの作法 ]

・ 茅の輪の前に立ち、軽く礼をして
・ 左足よりまたいで、左回りに1廻り
・ 次に右足よりまたいで、右回りに1廻り
・ もう一度左足よりまたいで左回り
・ 最後に左足よりまたいで神前に進む

このように横に8の字を描くように3回くぐって神前に進み、
二礼二拍手一礼、と参詣します。

YouTubeに茅の輪くぐりの様子がアップされていました ↓

茅の輪をくぐるとき、

『水無月の夏越の祓えする人は千歳(ちとせ)の命延ぶというなり』
と唱えながらくぐると、夏の厄災から免れるといわれています。

夏越の祓と水無月

旧暦の6月は、別名”水無月”と呼ばれます。
これにちなんで、6月に食べる和菓子で”水無月”があります。

三角形の白い外郎(ういろう)の上に小豆餡をのせたものです。
関西では6月に入ると、どこのお店やスーパーでも出回るので
必ずと言っていいほど、一度は皆口にするでしょう。
水無月
この”水無月”には意味があります。
三角形は、氷室を表わし、小豆は悪疫祓いの意を表わします。

 ・白色・・・・・清浄無垢
 ・小豆色・・・・魔除け
 ・三角形・・・・氷

宮中では、夏越の祓の禊(みそぎ)の日に氷室の氷を口にすることで、
夏バテから身を守る年中行事でした。

氷は貴重なもので、一般大衆には手に入らなかったので、
薬の”外良”からきている外郎を三角にして、氷室に見立てたのです。

母の日いつ?世界の母の日、母の日の花言葉、花のお手入れ法

母の日
毎年5月の第2日曜日は、母の日です。
家族のために、年中”無休” 且つ ”無給” で働いているお母さんに感謝!

そもそも母の日の始まりはいつだったのでしょうか。
諸説ありますが、米南北戦争時代、敵味方を問わず負傷兵をみる活動を行った
アン・ジャービスの娘アンナが、亡き母を偲んで教会へカーネーションを贈りました。

母への想いに感動した人々が、改めて母の大切さを認識して
1908年5月10日に「母の日」のお祝いをしたのが、始まりといわれています。
このときは、母親が好きな白いカーネーションだったそうですよ。

世界の母の日

1914年、「母の日」は、アメリカの記念日となりました。
日本では、1949年(昭和24年)ころから 5月の第2日曜日に行われています。

母の日を、5月第2日曜日とするところが多いなか、
独自に決めている国もたくさんあります。

5月第 1日曜日・・・スペイン、ハンガリー、ポルトガル、南アフリカ共和国など
5月第最終日曜日・・スウェーデン、フランス、ドミニカ共和国など
5月 8日・・・・・・韓国(父母の日)
5月10日・・・・・・グアテマラ、メキシコなど

5月以外の月に決めている国もあります。

2月第 2日曜日・・・ノルウェー
3月 8日・・・・・・ブルガリア、ボスニア、アルバニアなど
3月21日・・・・・・エジプト、サウジアラビアなど
8月12日・・・・・・タイ(シリキット王妃の誕生日)
10月第3日曜日・・・アルゼンチン
11月最終日曜日・・・ロシア
3月21日~4月24日(イースター・サンデイ)の2週間前の日曜日・・・イギリス

母の日の花言葉

母の日の象徴の花、カーネーションの花言葉は、「純愛」です。
無償の愛に満ち溢れるお母さんに ぴったりですね。

その他5月の花の花言葉

  •   マーガレット・・・秘めた愛
  •   シバザクラ・・・・合意
  •   ハナショウブ・・・情熱
  •   カスミソウ・・・・清楚
  •   チューリップ・・・待ちわびて(白)
  •   サツキ・・・・・・几帳面
  •   アヤメ・・・・・・気まぐれ
  •   ゼラニウム・・・・真の友情
  •   カモミール・・・・癒し
  •   スズラン・・・・・幸福の再来

花言葉に合わせて贈るのもいいですね。

[ 母の日の花のお手入れ方法 花束 ]

花束を受けたら、一日でも長く観賞を楽しみたいものです。

長く楽しむコツ
・花瓶に挿す前に、根元切り口に巻かれている保水剤は取り外す
・鋏で、茎の根元を斜めに2㎝ほど水切りする
・花瓶の水は、こまめに取り替え清潔に
・水に浸っている葉は、腐りやすいので取り除く
・直射日光を避ける
・花の茎は、全長の半分は水に浸かるように

[ 母の日の花のお手入れ方法 花鉢 ]

つぼみから花が開くまで、日々の表情を観賞できて毎日が楽しみですね。

長く楽しむコツ
・土の表面が乾いてから、水やりを
・水やりは、鉢の底から出るくらい十分に
・鉢皿に水が溜まったままにはしない
・日当たりの良い場所
・枯れた花や葉は摘み取る
・株のエネルギー消耗を防いで花が満開になる前に切り取って、「切花」にした方が弱らない

[ 母の日の花のお手入れ方法 フラワーアレンジメント ]

花器と花がコーディネートされたフラワーアレンジメントは、
そのまま手軽に飾って楽しめます。

長く楽しむコツ
・届いたらすぐに水をあたえる
・吸水スポンジが乾燥しないように水を注ぎ足す
・乾燥に弱いので、エアコンの風が直接あたらないように

[ 母の日の花のお手入れ方法 プリザーブドフラワー ]

生花の色素を抜いて 特別な染料を吸わせて加工したプリザーブドフラワーは、
色鮮やかで柔らかな風合いを保っています。

長く楽しむコツ
・水がかかったり湿度が高いと、花に染み込ませた色素が液体となることがあるので注意
・直射日光を避けて、風通しの良い場所
・毛の柔らかいチークブラシなどで、埃を払う

お花は、観ているだけで心が躍り華やかな気分になり、また癒されもします。
感謝の気持ちで贈り、贈られた側もまた、感謝するのです。

初午の日はいなり寿司を食べる日。福を招く「初午いなり」

子どもも大人も好きな食べ物の一つに、いなりずしがありますね。
いまどきは、スーパーなどでいつでも手軽に
いなり寿司を買って食べることができますが、
私の小さい頃は、運動会とか動物園へ行く日、といった
特別な日じゃないと、作ってもらえませんでした。
そう、家庭で作るものでしたよ。。

こういった家庭内で受け継がれてきた「日本食文化」の伝承が
失われつつある昨今、日本惣菜協会では、
「初午に稲荷を食べて福を招く」
という普及活動を行っているそうです。

節分に”巻き寿司丸かぶり”で幸運を招く「恵方巻き」が全国的に浸透したように、
初午の日にいなり寿司を食べる「初午いなり」
認知度向上を図るためだそうです。

ちなみに、3月12日は、旧暦の初午です。
稲荷神社

初午とは・・・

稲荷神が降りてきたことを祝う日が、「初午」です。
稲荷神は、「稲が成る」に由来する名のとおり農業の守護神で、
古来から五穀豊穣を稲荷神社に祈願してきました。

その稲荷神の使いであるのがキツネで、
キツネの好物の油揚げをお供えすることにあやかり
初午の日にいなり寿司を食べるようになったそうです。

日本食の文化で東日本と西日本では、同じ食べ物でも
食べ方や形などが、違っていることがけっこうありますね。
この”いなり寿司”も、そう、違うのです。

東日本 ⇒ 四角い 俵型 ・・・・・中身は、白い酢飯俵型いなり

西日本 ⇒ キツネの耳型 三角 ・・ゴマ・ゴボウの具材の酢飯三角いなり

我が家は、俵型で、ゴマ・ニンジン・シイタケ等の具材の酢飯です。
3月3日はちらし寿司で、5月5日にはいなり寿司、と決めていました。

桃の節句とは。ひな祭りの祝い膳、雛人形を飾る時期としまう時期は?

季節を節目ごとに五分割した「五節句」の内の一つに、
上巳(じょうみ)の節句」があります。
momo
    〔 節句 〕

   人日  (1月7日)
   上巳  (3月3日)
   端午  (5月5日)
   七夕  (7月7日)
   重陽  (9月9日)

桃の節句とは

旧暦の3月3日は、桃の花が咲く季節なので「桃の節句」と呼ばれるようになりました。

もともとの”節句”は、華やかなお祭りではなくて、
季節の節目に邪気を祓う儀式です。

古来から”桃”は、魔除けの植物として信仰を集めていたことにもよるようです。
雛人形

桃の節句とひな祭り

3月初めの巳の日に、人形(ひとがた)に災いや厄を乗せて川に流す
「流し雛」という行事がありました。

宮廷では 紙で作った人形と身の回りの道具をまねた玩具で遊ぶ
「ひいな遊び」というのがあり、
いつしか上巳の節句と結びついて、「ひな祭り」へとなってきたようです。

ひな祭りの祝い膳と料理

ひな祭りの祝い膳には、菱餅・白酒・雛あられ
縁起の良い食材を使ったちらし寿司などが定番の料理となっているようです。

また春先のこの時期は潮干狩りの始まる頃なので、蛤のお吸い物も添えられます。

菱餅や雛あられの三色には、それぞれの色に意味があります。

  •  緑…「蓬(よもぎ)」で 健康を表す
  •  赤…「桃」で 魔除けを表す
  •  白…「菱」で 子孫繁栄、「雪」で 清浄を表す

菱餅

雛人形を飾る時期としまう時期

雛人形はいつから飾って、いつ頃に片付けたらいいのか、
迷っていらっしゃる方も多いかと思います。

特に決まりはないようですが、2月の初め、立春の頃から3月半ばまで
というのが一般的です。

どちらも、よく晴れた空気の乾いた日を選びましょう。

恵方巻きの由来。恵方はどう決める?

節分の日に、恵方を向いて巻き寿司を丸かぶりで食べると縁起が良い、
とされている「恵方巻き」
長い巻き寿司を切らずにそのまま食べるので、
「縁や福を切らない」、「福を巻き込む」、という意味があります。
巻き寿司
関西特有のものだったのが、全国的に展開されていまや巻き寿司にとどまらず、
ロールケーキなど、お菓子にまで発展してきていますね。

「恵方巻き」の由来は?

大阪では、節分の日の”巻き寿司丸かぶり”として、古くからあったようです。
大阪のあるお鮨屋さんには、昭和7年頃に出された大阪鮓商組合のチラシが残っていて
「幸福巻き寿司」と書いてあるそうです。

「恵方巻き」と呼ばれるようになったのは、
セブンーイレブンが、全国販売に向けてつけた商品名だったようですね。

大阪道頓堀で催された「女子大生巻き寿司早食いコンテスト」で
全国的に広がってブームになったとか。
これは今も毎年節分の日近くに、続けられています。

「恵方」はどう決める?

方位の易では、
明きの方(あきのかた)という 歳徳神(としとくじん)が、
その年に所在する最も大吉祥の方角を、「恵方」というそうです。

牛頭天王の后の、頗梨采女(はりさいにょ)が、
歳徳神ともいわれているらしいです。

その方角に向かって事を行えば、万事に吉とされるのです。

恵方は、4つ、5年周期

  •    東北東
  •    南南東
  •    西南西
  •    北北東

恵方は、十二支(子・丑・寅・卯・辰・巳・午・未・申・酉・戌・亥)と、
十干 (甲・乙・丙・戊・丁・己・庚・辛・癸・壬)の、
干支(かんし)を使って決まります。

東西南北の四方向それぞれに十干が振り分けられて、恵方が変わっていきます。

恵方の早見

恵方は、4つで5年周期となっています。
中国式の24方位で決められていて、日本の16方位とは少しズレがあって
いづれもやや東寄り(右寄り)となります。

[ 西暦の一の位 ]  [ 恵方 ]恵方方位

  0  5      西南西 やや右

  1  6      南南東 やや右

  2  7      北北西 やや右

  3  8      南南東 やや右

  4  9      東北東 やや右

2014年は、東北東やや東寄り となります。
ご家庭で巻き寿司を作るのもよし、買って食べるのもよし。
福を取り込んで一年を元気に過ごしましょうね。

十日戎西宮神社の開門神事『福男選び』レース

十日戎の1月10日朝、兵庫県にある西宮神社では、
開門神事の「福男選び」が行われます。
ちなみに女性が優勝した場合は「福女」と呼ばれますが、
現在まで3位以内に入ったことすらないそうです。

「福男選び」の参加方法

事前に参加申込書があるわけではなく、原則として参加は自由です。
毎年数多くの参加者があり、事故防止のためにくじ引きで、
スタート位置の抽選があります。

「福男選び」の時間

∇ 午前0時に、先着1500名で、門前に並ぶ順番のくじ引きがあります。
∇ 前のブロックに並べるのは、108人
∇ そのうち最前列にいけるのは、9人
∇ くじに記されている番号順に、スタート位置を決定。
∇ 一時解散して、午後5時に再集合します。

このくじ引きで8割がた勝負が決まることになりますね。
あとは、脚力と戦略でしょう。

純粋に参加のみなら、開門5分前でもよいようです。
勝ち負けだじゃない”駆け抜ける”ことの素晴らしさがあるそうです。

毎年ニュース・報道で話題になっているので、
どんな様子かご存知の方も多いかと思いますが、
2013年の動画があります。 ↓

「福男選び」のコースと距離

スタート地点の赤門から、ゴールの本殿まで全長約230mです。
それまでにいくつかのポイントがあります。

1. 赤門・・・・・・・・スタートしてすぐ右斜め前方にダッシュ

            (したがって真ん中よりやや右よりの位置がベストポジション)

2. 50mの直線・・・・・コンクリートで滑りにくいがくぼみに注意。右端のコースで。

3. 石畳第一カーブ・・・滑りやすい難関の石畳コーナーカーブ。内側コースで。
4. 直線・・・・・・・・100mの長い直線、ただただ爆走で。次のカーブに備えて左側に寄りながら。
5. 楠の木・・・・・・・直線から左に曲がった処に”楠”があり激突に注意。
6. 直角カーブと石段スロープ
         ・・・最後の曲がり角と石段にかけた木製スロープは転びやすいので慎重且つ一気に。

「福男選び」の賞品

  •   一番福  福男認定書、福男法被、木彫りの戎様、お米1俵、日本酒4斗
  •   二番福  福男認定書、福男法被、木彫りの戎様、お米1俵
  •   三番福  福男認定書、福男法被、黄金の戎様、鯛、

平成23年からは、ヱビスビールがそれぞれ1年分、半年分、3ヶ月分、と新たに加えられました。
先着5000名には、開門神事参拝証が授与されます。

「福男選び」レースの準備

靴紐は、脱げてしまわないようガッチリ結ぶこと。
ほどけない工夫も怠りなく。
防寒対策には、貼るカイロが必需品ですね。

十日戎とは。日程は?

七福神
七福神の一人「戎(恵比寿)」様は、
漁業の神・商売繁盛の神・福の神として親しまれています。

戎様を祀った神社は全国にありますが、とくに関西地域での祭事が盛んで、
大阪今宮戎神社の祭が名高く有名です。

十日戎とは

毎年1月9~11日に、商売繁盛を祈願して戎神社に参詣します。
大阪の今宮戎神社では、開催に先立ち多くの応募者の中から「福娘」を選びます。

福娘に選ばれると、十日戎の期間に、
神社で福笹や御札、吉兆と呼ばれる小宝の縁起物を授与する役目があります。

十日戎の日程

  •    9日:宵宮祭(宵えびす)
  •   10日:大祭(本えびす)
  •   11日:後宴(残り福)

本えびすの10日には、宝恵駕籠(ほえかご)行列が行われます。
紅白の布で飾られた宝恵駕籠には、芸妓や有名人などが乗り込み
お祭りを華やかに盛り立てます。

江戸時代から大阪は、商人の町として繁栄してきたからこそ
現代でもなお十日戎の行事に賑わいがあるのですね。

式年遷宮とは。日程はいつまで?

「お伊勢さん」と親しみをこめて呼ばれている、
伊勢神宮の正式名称は、「神宮」です。

伊勢神宮では、20年ごとに「神宮式年遷宮」が行われます。

式年遷宮とは

式年 = 決められた年
遷宮 = 神体を遷す

古くなった正殿から隣に新しく造られた正殿へ、20年毎に神座を遷す行事です。

なぜ20年か

推測される理由として

  • 「素木(しらき)造り」 である無垢材と萱葺屋根の、社殿の尊厳を保つには20年
  • 貴重な宮大工の伝統工芸技術の伝承には20年
  • 繰り返し再生することで、永遠を求めた
  • 一世代が、およそ20年である

などが挙げられています。

式年遷宮はいつから?

式年遷宮が初めて行われたのは、飛鳥時代 西暦690年 です。
戦国時代に、100年以上中断した時期もありますが、
以来1300年にわたって、造り替えながら元の姿を、今に伝えています。

新社殿などの造営には、約1万2千本のヒノキが必要で、
取り壊された古い正殿の柱や部材は、全国の神社で再利用されます。

式年遷宮の日程は?

2013年(平成25年)は、第62回めの神宮式年遷宮です。

最初に執り行われる祭儀は、「山口祭」
・・・・・用材を切り出す山口にある神を祭る儀式
8年前の2005年5月2日(平成17年)に始まって、
以後 33 もの神事や行事が行われます。

10月1日には、「川原大祓」(かわらおおはらい)
・・・・・社殿に納める神宝や神職・参加者を祓い清める儀式

10月2日正午、「御飾」(おかざり)
・・・・・新しい正殿を装飾する儀式

10月2日、内宮の「遷御」(せんぎょ)
・・・・・神体を新しい正殿に遷す儀式
・カケコー、カケコーと、 「鶏鳴三声」 といわれる掛け声にはじまり
・午後8時、参道の常夜灯が消され、天皇勅使が 「出御」 を告げる
・絹垣(きんがい)といわれる白い絹の布で覆い隠された 神体 「八咫鏡」 (やたのかがみ)旧正殿を出る
・前後に、神宝の太刀や盾などを持った神職。
・30~40分かけて、新正殿に 「入御」

道歌という雅楽の流れるなか、
松明と提灯の灯りだけで、厳かに執り行われました。

10月3日午前6時、「大御饌」(おおみけ)
・・・・・新殿に初めて食物・供物などのお供えをする儀式

10月3日午前10時、「奉幣」(ほうへい)
・・・・・天皇からまつられる幣帛(へいはく)を奉納する儀式

10月3日午後2時、「古物渡」(こもつわたし)
・・・・・旧殿内の神宝を新殿(西宝殿)に移す儀式

10月3日午後5時、「御神楽御饌」(みかぐらみけ)
・・・・・御神楽に先立ってお供えを奉る儀式

10月3日、「御神楽」(みかぐら)
・・・・・宮内庁の式部職楽師が、御神楽を奉納する儀式

※  外宮では、10月4日から10月6日まで、それぞれ同じ儀式が行われます。

一般参詣は、遷御の終わった午前5時から始まりました。

外宮は、衣食住など産業の守り神 「豊受大神」 (とようけのおおみかみ)が祀られていて、
内宮は、日本人の総氏神といわれる 「天照大神」 (あまてらすおおみかみ)が祀られています。

正しい参詣方法は、外宮 → 内宮 の順にお参りします。

ハロウィンはいつ?仮装とイベントは?

カボチャ

近年、日本でも 「ハロウィン」 の行事が、
ごく普通にイベントとして定着してきました。

もともとは、ヨーロッパのケルト人の民族行事です。
秋の収穫を祝う感謝祭と合せて、悪霊を追い払うお祭りです。

ハロウィンはいつ?

毎年 10月 31日 の夜に行われます。
これは、11月 1日 がカトリックの諸聖人の日で、
その前夜の行事となります。

ハロウィンの仮装

ケルト人の1年は、11月1日から始まり10月31日に終わります。

10月31日には、死者の霊が家族の元を訪れるとされ、
同じく 悪霊や魔女も街をさ迷うといわれています。

それでハロウィンのイベントには、ゾンビや魔女の仮装が多いんですね。

ハロウィンのイベント

《 ジャック・オー・ランタン 》

ハロウィンのシンボルカラー(伝統色)は、黒とオレンジ色。

有害な死者の霊や、悪霊が家に入らないように、
玄関に魔除けのかがり火を焚いて、魔女から身を守るために仮面を被ります。

現在は、カボチャ(皮がオレンジ)の中身をくり抜いて、
皮に目や口や鼻の刻みを入れて、中にろうそくを立て、
「ジャック・オー・ランタン」を作り、玄関や庭先に置きます。

本来は、カブの一種の スィード を用いるのだそうですが、
アメリカに移民したアイルランド人が、カボチャで作るようになって
広く普及していったそうです。

《 トリック・オア・トリート 》

仮装した子どもたちが、近所の家を1軒ずつ廻って、
トリック・オア・トリート : Trick or treat : (お菓子をくれないと悪戯するよ)」
と唱えると、お菓子がもらえます。

もらったお菓子を持ち帰って、ハロウィンパーティーを楽しむのです。

巨大カボチャ
ロサンゼルスに住んでいる友人一家は、
郊外で開かれる巨大カボチャの市場で、入念にカボチャを選んで
ジャック・オー・ランタンを作り、家族全員で思い思いの仮装をします。

会社ぐるみのパーティーや、友人たちのパーティー、と
10月の一大イベントとなっているようです。

五山送り火のおすすめスポット、ビューポイントは?

8月16日、夏の夜空に「大」の字が浮かび上がる、「大文字焼き」を、
京都では、「五山送り火」といいます。

京都では8月7日~10日に、東山珍皇寺で ”迎え鐘” をついて、
”六道参り” をします。
これでお精霊を家に迎えいれてお盆が始まり、精進料理でおもてなしをします。
送り火とは、お盆が終わって再び冥土へ帰る 先祖の霊を送るための盆行事です。

五山は、
・ 左京区浄土寺・如意ヶ嶽では、「大文字」
・ 左京区松ヶ崎・西山が、「妙」、東山が、「法」
・ 北区西賀茂・船山では、「舟形」
・ 北区金閣寺付近・大北山では、「左大文字」
・ 右京区嵯峨鳥居本・曼陀羅山は、「鳥居形」

如意ヶ嶽から順に、反時計回りに東から西へ、
20時00分 → 20時10分 → 20時15分 → 20時15分 → 20時20分と、
五山の火床に、松明で点火されていきます。

このとき市街地ではライトダウンして、灯りを見えやすくします。

では、送り火を見るスポットは?というと、

五山全てが一望できるのは、
京都市の南に位置する、京都駅ビルや京都タワー。

ただし公募制で、競争率はかなり高いです。
京都駅周辺の、ホテル屋上からも一望でき、
鑑賞会などのイベントを組む所が、多いようです。
やはり早めの予約をお勧めします。

「大文字」を見るなら、出町柳の鴨川堤防から今出川通。
最寄り駅は、京阪電鉄の「出町柳」です。

吉田山山頂公園からは、迫力の「大文字」が眺められますが、かなり混雑します。
如意ヶ嶽近くの大日堂展望台からは、「舟形」・「妙法」・「左大文字」が見え、
歩いてすぐの将軍塚からは、「左大文字」・「舟形」・「鳥居形」が見えます。
大日堂展望台は、事前に予約が必要です。

ちなみに「大文字」を真正面にきれいに見えるのは、
歴代の足利将軍のお墓がある、臨済宗大本山の相国寺です。

五山送り火の起源の一説が、
八代将軍足利義政が息子義久を弔うために、銀閣寺の裏に大の字を灯した、
と云われていることからも納得ですね。

「妙」「法」も、出町柳の鴨川堤防から。
北大路通りの橋からは、「大文字」・「法」・「舟」・「左大文字」が間近で見えます。
最寄り駅は、地下鉄「北大路」。

この「妙」と「法」は、よく見ると字体が違います。
「妙」は、行書体、「法」は、隷書体。

これは、作られた時代が異なるからです。
ふつう漢字を横並びにした場合、昔は右から読んだはずで、
「法」「妙」で、「妙法」となるわけですが、左右が逆になっていますね。
この事からも、「法」は、ずっと後の時代に作られたことが伺えます。

「舟形」は、北山通りから。
紫明通の交差点付近では「大文字」・「妙法」・「舟形」・「左大文字」が見えます。
地下鉄・市バスで。

舟形の舟先は、西を向いています。
これは、精霊が西方浄土へ帰るため、といわれています。

「左大文字」は、西大路通り円町から北へ。真正面に見えます。
最寄り駅は、京福電鉄「北野白梅町」。

「鳥居形」は、桂川の五条西大橋や、嵐山渡月橋、松尾橋周辺。
最寄駅は、阪急電鉄「松尾」
万灯籠
嵯峨鳥居本にある曼陀羅山のふもとの広沢の池では、万灯籠を浮かべ、
鳥居形に灯りが灯されると、幻想的で厳かな風情となります。

他の山では、火床に置かれた松明に火を点けますが、
ここ「鳥居」では、7つの親火床から、火を点けた松明を点火役に手渡し、
点火役は、108個の各火床へ、松明を走って持っていって灯します。

山の急斜面を松明を抱えて走ることから、地元では
「火が走る送り火」と呼んでいます。

間近で見ると、火が動く様子がよくわかりますよ。
他の山では見られない光景です。

如意ヶ嶽「大文字」の燃えた後の消し炭は、誰でも拾うことができ、
明けて17日の早朝から、皆この消し炭を拾いに山へ登ります。
厄除け、無病息災として、玄関などに一年間つるしておきます。