10数年ほど前、2002年に健康増進法という
国民の健康・増進を目的とした法律ができてから、
年々健康志向が高まってきていますが、
「トクホ(特保)」 という言葉もよく耳にしますね。
トクホとは?いったい何?
スーパーへ行くと、 ”トクホ” マークの商品がかなりありますね。
正式名称は、 「特定保健用食品」 です。
なんとなく、 ”健康にいい” 食品なんだなっていうのは分かります。
けれど、何がどういいのか、具体的なことは正直分かりません。
で、ちょっと調べてみると・・・
ここ10年ほどかと思いきや、意外と前からできていたんですね。
生活習慣病にかかりそうな人の、健康の維持促進に役立つよう工夫した食品で、
1991年(平成3年)に制度が導入され、2009年9月には
厚生労働省から消費者庁に移管されました。
商品が開発されたのは、1993年(平成5年)です。
第一号食品はというと、
ミルクと米、だったそうです。
健康食品というよりは、「ミルク」 は腎臓病、
「米」 はアトピー疾患のため、というように、
疾病用としての食品だったようです。
現在は、別の分類に入っていてトクホではないそうですが。。
食生活の改善のために役立つことが科学的に証明され、
表示することが消費者庁に認められた食品が、
「特定保健用食品」 です。
ではどうすればトクホ商品と認められるのでしょうか?
様々な条件があって、全て満たせば許可が取れるそうです。
1 商品の研究・開発
↓
2 データと共に消費者庁に申請
↓
3 審査
↓
4 許可取得
という流れになるわけですが、いくつかの条件というのが、
・ 科学的に証明されていること
・ 健康維持・促進の目的
・ 一般的な食品であること
・ 安全なものであること
などなど細かい条件がたくさんあって、審査も厳しく取得するのに、
早くて半年、10年以上かかる場合もあるそうです。
それでも年々増え続けるのは、トクホ市場がゲーム市場と同じくらいで、
オリンピックの予算規模を上回るほどの、高い経済効果を生み出すからなのです。
ヒット商品に重要な要素になっていて
2008年にメタボ検診が義務化されてから急上昇し、
2013年9月現在では、1077品目あります。
《 主なトクホの種類 》
おなかの調子を整える・・・・・371 品目
血糖値が気になり始めた方・・・169
コレステロールが高めの方・・・144
血圧が高めの方・・・・・・・・126
中性脂肪が気になる方・・・・・119
虫歯の原因になりにくい・・・・ 86
骨の健康が気になる方・・・・・ 53
ミネラルの吸収を助ける・・・・・9
計 1077
このように、トクホは目的別に分類されています。
パッケージの裏をよくみると分かりますよ。
~ 血糖値が気になる方に適した飲み物です・・
~ 血圧が高めの方に適した・・
~ 体脂肪が気になる・・
~ カルシウムが骨になるのを助ける働き・・
~ お腹の調子を良好に保ちます・・
などと、ちゃんと書かれてありました。
トクホの効果
トクホは誰がとってもいいの?
子どもから老人まで、誰でもOKです。
健康水準で、境界域の人に効果ありです。
トクホ食品はとればとるほどいいの?
そういうわけでは、ありません。
多量に摂取することで、疾病が治ったり健康増進できるものではなく、
1日の摂取目安があります。
薬ではなく、あくまでも健康のサポート食品です。
自分の目的をはっきりと意識して、上手にトクホを利用しましょう。
食生活は、主食・主菜・副菜を基本にして、バランスのよい食事を!