11月20日、東京から1000キロ南(東京~鹿児島くらいの距離)沖の
海底で火山が噴火し、 ”新島” が出現しました。
小笠原諸島の西之島から南南東500メートルの地点で、
いまだ噴火を続けているようです。
大きさは、東京ドーム面積の、1.7個分くらいだそうです。
西之島新島(にしのしましんとう)は、
1973年に、隣接海域で発生した火山の噴火によって出現、
後に西之島と陸続きで形成されたもの。
今回の ”新島” もまた、その可能性はあるかもしれないらしい。
”島” と認められる条件は、
- 人工ではなく自然に形成されたもの
- 周囲を水に囲まれていること
- 満潮時でも水面上にあること
1986年、硫黄島近海でおよそ600メートルの島が出現したことがあったけれど、
波に浸食されて、49日後に消滅しました。
今回の ”新島” は、中央火口がかなり成長していて、
22日の段階では、高さが20~30メートルほど大きくなっているそうです。
溶岩流で冷え固まり、 ”島” と認められれば、
日本にとって、6853番目の島 ということになるそうです。
新島誕生の影響は
火山噴火は、大地震を引き起こす前兆?
噴火によって新島誕生となると心配なのが、
海底で何か起きて地震の原因になったりしないのか?
ということですが、
気象庁の火山課によると、
・ 今回の噴火の規模は大きいものではない
・ 東日本大震災のあと、各地で火山活動が多少活発になたものの
噴火につながるような影響はなかった
ということから、噴火により地震が発生されるようなことは今はない、
と見ているようです。
YOUTUBEに小笠原・西之島沖の噴火活動が続く新島の映像がありました。
新島ができるメリットは?
この海域の海底深くには マグマが流れています。
マグマが多いということは、希少金属の「プラチナ」などが
埋蔵されている可能性が高いということ。
領海に島があれば、資源などを独占できることになるのです。
陸から12カイリ(22km)までが領海となるため、
ほんのわずかながら 日本の領海が広がるわけです。
ちなみに、公海上で「新島」を見つけたら、
たとえ母国からどれだけ離れていても、発見した人の国のものになるそうですよ。
ただ、本当にその人が見つけたのか、の立証がとても難しいらしいですが。。