3月も後半になりました。
4月1日からの消費税8%を目前に、増税前の駆け込み買いが
全国各地で展開されているようです。
日用品や家電に限らず、春からの新天地への引越しを早めたり、
結婚式や結婚指輪の購入の前倒しなど、さまざまです。
たとえば、ゴールデンウィークに予定している海外旅行のパックを、
3月31日までに申し込んだほうがお得・・・?
これは・・・間違いですよね。
消費税は、国内で消費される、モノやサービスに対して掛かる税金。
だから、国外と行き来するサービスである”海外旅行”(国際線)には
税金は掛かりません。
国内線は、増税の対象となります。
消費税はどんなものにかかって、何にかからないのか、整理してみました。
[ 消費税のかからないもの ]
・ 土地・有価証券
・ 切手・印紙
・ 商品券・プリペイドカード
・ 行政手数料
・ 外国為替取引
・ 社会保険医療
・ 社会福祉事業
・ 助産
・ 火葬料・埋葬料
・ 身体障害者用物品
・ 受験料・入学金・授業料
・ 教科書
・ 住宅家賃
切手・・・切手を買うときには非課税。切手を貼って出すときは、
郵便料金として課税となる
※3月31日まで 4月1日から
50円 → 52円
80円 → 82円
※4月1日の最初の回収分までは、現行のまま。
医療・・・処方箋は非課税。市販薬は、5% → 8%%に
歯の治療など自由診療は、課税
教育・・・教科書は非課税。参考書・教材は課税
学習塾やカルチャースクールなどの入学金や受講料は、課税
住宅・・・住居の家賃は非課税。店舗の家賃は、課税。
※自宅を店舗にしている場合、「店舗契約」をしていると、課税対象となる
※駐車場の賃貸料金は課税対象ですが、家賃と込みの場合、非課税
ただし、家賃と駐車料金が明確にされている場合は、上がる可能性もあり
増税前に、何を買うのがトク?
冷蔵庫やエアコンといった家電が、例年に比べて2~3割増で売れているそうです。
3月中に買いたいもの上位を占めるのが、
- パソコン・冷蔵庫などの家電や車
- 洗剤・トイレットペーパーなどの日用品
- 保存食・酒
- 衣類
となっているそうですが、なんでもかんでもお得なのか、というと
そうでもないようです。
車 ⇒ 購入者が殺到しているのでオプションなどのサービスに期待薄 △
家電 ⇒ 極端な値段の変動がないので、○
日用品 ⇒ 値下げされる可能性があるので、×
パソコン ⇒ 需要の落ち込みからの反動で値下げされる可能性があるので、×
保存食・酒 ⇒ 値段の変動が少ないので、○
衣類 ⇒ 流行物はバーゲンの対象になりやすいため ×
ストッキングや下着など定番のものは ○
是非買った方がお得なのは、
- 掃除機の紙パック
- 空気清浄機のフィルター
- プリンターのインクカートリッジ
- 書籍・雑誌の定期購読
- 定期券
※定期券は、3月31日に集中しないように、3月18日(14日前)から、
新規・継続の定期券が購入できます。
※増税前に買った回数券は、追加金無しで利用可能です。(期限は3ヶ月間)
こんなときは、5%?8%?
深夜に乗ったタクシー料金や、コンビニで深夜に買い物中、電話で話中など
3月31日から4月1日にまたがってしまう場合は、どうなるのでしょう?
コンビニ・・・最初の商品のバーコードを読んだ時刻で決まる
タクシー・・・4月1日朝の出庫から、8%設定のメーターになる
携帯電話・・・NTTドコモ → 切った時刻で決定
KDDI → 切った時刻で決定
ソフトバンク → かけた時刻で決定
消費税増税に関して企業側もいろいろ戦略があるようで、
自分に本当に必要なものかどうか、見極めてから買うのがいいですね。