夏至はよく知られていますが、
「半夏生」というのは、ちょっと聞きなれませんね。
7月2日は、「半夏生の日」、だそうです。
半夏生とは
読み方は、はんげしょう、雑節の一つです。
以前は、夏至から数えて11日めとされていましたが、
現在は、黄経100度(夏至点は90度)の点を太陽が通過する日、
となって、毎年7月2日頃にあたります。
薬草の”半夏”が生える頃、という意味で、
”ハンゲショウ”という草の葉が、半分白くなっている頃だから
ともいわれているようです。
半夏生と京都建仁寺
初夏の頃、京都市東山にある建仁寺の塔頭・両足院の庭園には、
池の辺りを半夏生(ハンゲショウ)が綺麗に彩ります。
ふだん非公開ですが、半夏生の開花に合わせて特別公開されます。
名のとおり葉の半分ほどが白くなって、お化粧をしたようになります。
では、雑節って?
二十四節気や五節句の他に、季節を適確につかむために
特別に設けられた暦日のことで、
よく使われる節分やお彼岸も雑節です。
[ 雑節 ] ・・・ 節分 お彼岸 社日 八十八夜
入梅 半夏生 土用 二百十日 二百二十日
初午とかお中元、大祓も、加えることがあるそうです。
半夏生の食べ物
節分とかお彼岸、よく知られているところの”土用のうなぎ”、
というように、暦日には必ず特別な食べ物がありますね。
近畿地方では半夏生には、タコを食べる習慣があるようです。
農家にとっては、農作物の出来具合が非常に大切で、
稲がタコの足のように地に根を張って根付くことを祈願したそうです。
福井県大野市では、サバの丸焼きが伝統食だそうです。
いずれも旬の食べ物で、厳しい暑さに向けての、滋養強壮の意味も
あるのではないでしょうか。
讃岐地方では、1980年に7月2日を”うどんの日”と制定されました。
田植えが終わり労をねぎらうための風習らしいです。