総工費30億円をかけた日本初のクルーズトレイン「ななつ星in九州」が、
2013年10月15日12時47分にJR博多駅を出発、運行開始となりました。
九州7県を結ぶ 豪華寝台列車 です。
世界的にはまだ知名度が低い 九州 という地域を
情報発信していくのが大きな目的、なのだそうです。
外観は、古代漆色 という深いワインレッドで高級感があふれています。
私はJR東海道線沿いに住んでいて、1988年12月に、
あの”オリエント急行”が、日本を走行したのを間近に見ました。
深い紺色の車体で、たしか先頭車両はワインレッドだったと思います。
いいようのない感動をおぼえたものです。
ななつ星in九州の名前の由来は、
(自然・食・温泉・歴史文化・パワースポット・人情・列車)
”ただ移動することを目的” とした列車ではなく、
”旅そのものを目的” とした列車、なのだそうです。
ななつ星in九州は7輌編成で、
1号車は、ラウンジカー・・・ 共用で、大きな窓にバーカウンターがあり、
ピアノの生演奏が楽しめます。
2号車は、ダイニングカー・・・有数名店の一流料理人が作る料理が堪能できます。
3号車~6号車は、客車・・・・全てスイートルーム、各3部屋ずつ
7号車は、・・・・・・・・・・デラックススイートルーム、2部屋
・ 床は大理石、壁一面が展望窓いなっています。
・ 板戸や障子が使われた窓もあり、洗面所は有田焼。
・ 通路の壁は、釘を一切使わない 「組子細工」 がしつらわれています。
・ 万華鏡のような外光の変化が、楽しめるようになっています。
まさに職人さんたちのこだわりで、匠の技があちこちにちりばめられた
走る ”美術館” ですね。
窓からの景色を存分に楽しめるようにと、
あえて一部区間は速度を減速。(通常50~60km/h → 20km/h)
通路歩行時に、両側の景色が見られるよう、
車両ごとに通路を互い違いに配置してあり、眺望も豪華気分。
優雅な気分は、出発前からあじわえるそうです。
JR博多駅には、専用の出発ラウンジ 「金星」 があって、
ウェルカム・ドリンクとスイーツで、ピアノ演奏が楽しめます。
JR九州の豪華寝台列車「ななつ星」 のYou Tube画像はこちら。
内装も一部見られます。
<ななつ星in九州のルート>
・ 博多 - 大分 - 宮崎 - 鹿児島 - 熊本を周遊する。
・ 列車2泊、旅館1泊
・ 旅の途中、下車して観光地の散策(散策しない人は車内でティータイム)
1日目 : 車内泊・・・博多駅 →(久留米経由)→ 由布院駅 →(大分経由)
2日目 : 車内泊・・・宮崎駅 → 隼人駅(隼人駅からバスで旅館へ)
3日目 : 旅館泊・・・バスで隼人駅まで移動 隼人駅 → 鹿児島中央駅 →(人吉・熊本経由)
4日目 : 車内泊・・・阿蘇駅 →(大分経由)→ 豊後森駅 → 博多駅
・ 由布院駅では、約2時間市内を散策
・ 最終日の熊本では、高級旅館 「山みず木」 で大自然の中の散策と温泉を堪能
・ JR阿蘇駅のホームには、庭付きの朝食レストランがあり、ガラス張りで
雄大な自然を眺めながら食事を楽しめます。
1日目 : 車内泊・・・博多駅 → 長崎駅
2日目 : 車内泊・・・阿蘇駅 →(大分経由)→ 由布院駅 → 博多駅
<ななつ星in九州の料金>
- 3泊4日コース・・・・・78万2000円~113万2000円
- 1泊2日コース・・・・・31万円~45万4000円
※ 2014年6月乗車分まで完売で、7~10倍の抽選
※ 2014年7月~9月乗車分は、年明けに販売だそうです。
主だった旅行会社では、「ななつ星in九州」込みでの旅企画を
しているところもあり、各地域からの出発で博多に行けるようです。