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住宅ローンは、変動金利型と固定金利型のどっちがいい?

長期の金利上昇にともなって、大手銀行4行が住宅ローンの金利を引き上げてから
ここ最近 マンションや住宅を購入しようとする人が増えています。
消費税増税の動きもあり、住宅購入にはかなりの痛手となります。
そこで早めに購入を検討する 駆け込み需要が広がっているのです。

その場合、悩むのが住宅ローンの選び方ですね。
35年のローンで変動金利を考えたとしても、
金利が上がったら固定の方がよかったのでは・・?
と、どっちがいいのか迷います。

住宅ローンの中で、低い金利がウリの「変動金利型」は、
当面の返済額は安く済むけれど、金利が上がった場合返済額が高くなるリスクがあります。
一方「固定金利型」は、
月々の返済額は一定だけれど、変動型に比べ契約時の金利はやや高めに設定されています。

では、金利の低い今なら、「変動型」がいい・・?
けれど、意外と知らない”住宅ローンの新常識”があるのです。

返済期間が長く借入額も大きい住宅ローンは、金利の影響も大きいですね。
一般的な住宅ローンの”平均像”はというと、
   ☆ 30代夫婦、子ども2人
   ☆ 世帯年収、600万円
   ☆ ローン総額、3000万円
   ☆ ローン期間、35年
   ☆ 月平均返済額、8万~10万円

住宅ローンの種類には、「変動金利型」と「固定金利型」がありますが、
固定金利型には、「全期間固定金利型」それに「固定金利期間選定型」というのがあります。
「変動金利型」は、
◇ 景気の影響を受けやすく返済額が未確定
◇ 半年に1回金利の見直しのタイミングがある
⇒ 借入額が1000万以下の人、返済期間が10年以下の人に向いているといえます。

「全期間固定金利型」は、
◇ 月々の返済額が一定
◇ 契約時の金利は変動型より高い
⇒ 将来のリスクを減らしたい安定志向の人に向いているでしょう。

ちなみに住宅ローンの金利タイプ別の利用状況は、
2012年10・11・12月では 変動が52~57%、固定が42~47%で、
2013年1月頃から、変動が46~47%、固定が52~53%、と固定を選択する人が増えています。
アベノミクスの影響で、景気がよくなったら金利が上がっていくのでは?
と、今のうちに、固定型を選ぶ人が徐々に増加しているのです。

では本当に「固定金利型」がいいの・・?
固定金利でも「固定金利期間選定型」というのがあります。
◇ 一定期間(2年・5年・10年など)は固定で
◇ 期間が過ぎると、固定か変動を選択
⇒ 返済期間が20年以下の人、安心とおトク両方取りたい人向き

金利のしくみを見てみると、日銀は政策金利で0.25%ずつ上げていきます。
これは本当に景気が良くなってからで、長期金利の場合、
これから景気がよくなりそうだ、という見越しで上げていきます。
実際に景気がよくなる前に、先に上がっていくわけです。
いつのまにか変動型が固定型を抜いてしまうことがあるかもしれません。
じゃあその時に切り替えればいいのでは、というとそうでもなく
その時点で 固定型も上がっているかもしれないのです。

そこで、「固定金利期間選定型」のなかの「10年固定金利型」に注目してみましょう。
これは、
◇ 長期ローンの最初の10年間を固定金利
◇ (ほとんどの銀行で扱っているので)競争が激しく割引幅が大きい
⇒ これからローンを組む人にはおススメといえます。

5月の時点で、変動型の金利が0.875%、固定が2.25%、10年固定金利型は1.4%です。
けれどじつはこの金利1.4%は、新規向けで、
今ローンを組んでいる人が”切り替え”となると、固定とほぼ同額くらいになってしまいます。
その場合銀行の手数料は、5250円(ネット手続きは無料となる場合もあります)
別の銀行へ”借り換え”にすると、手数料は50万~60万円ですが、
新規扱いとなって、金利は1.4%です。
長期でみると、この手数料も問題ないといえるのではないでしょうか。

現在「全期間固定」以外で、金利2%以上で借りている人には、かなりおススメですね。

大手銀行は、3ヶ月連続で住宅ローン金利を引き上げると発表しました。
7月にはさらに 0.1~0.2%上がっている・・?
住宅購入をお考えで、住宅ローンを選ぶ際のご参考になさってください。