一般的にいう「風邪」とは、ウィルスが原因で呼吸器系の炎症で起こる状態です。
誰だって風邪をひきたくはありませんよね。
気をつけていても、なぜ風邪をひいてしまうのでしょう。
ウィルスは低温・乾燥で活発化するので、冬はあちこちどこにでも居るわけです。
主な感染経路としては
- 接触感染
- 空気感染
- 飛沫感染
で、主に口から体内に侵入してきます。
鼻水・咳・のどの痛み
この3つが、風邪の症状です。
症状の出方には個人差があり、2つ以上であれば「風邪」ということになるでしょう。
市販の風邪薬は、これらの症状を緩和するもので、
滋養強壮のビタミン剤などは、薬じゃないですし、
抗生物質は、風邪にはあまり意味が無いらしいですよ。
風邪に効く薬は、残念ながら 無い そうです。
風邪をひかないように、日頃から気をつけることには
・ 体力づくり(乾布摩擦など)
・ マスク
・ 手洗い
・ うがい
・ 加湿器
・ 風邪に効く食品類
などがありますね。
室内の気温と屋外との温度差に合わせて、
こまめに衣服の脱ぎ着をすることも大切です。
適度な運動
ウォーキングなどの自分にあった適度な運動は、
体力・免疫力を高めることができます。
湿度・温度の調節
鼻や喉の粘膜が乾燥したり、体が冷えて血液循環が悪くなると、
繊毛細胞が弱ってウィルスが侵入しやすくなります。
栄養面
ビタミンC、ビタミンB1・B2・B6などは、免疫力や粘膜強化の働きがあります。
マスク・うがい
うがいでウィルスを取り除くことはできませんが、
ホコリなどを洗い流して、粘膜にウィルスが付着しないよう防いでくれます。
手洗い
じつは、風邪予防に一番有効な対策が、手洗い だそうです。
手を介して → 鼻 へと感染するのが、一番多いのです。
十分な手洗い励行、そしてマスクがけ・うがい・加湿器、と併用すれば万全ですね。
◇ 手の洗い方 ◇
1. 手のひらをよくこする
2. 手の甲をのばすように洗う
3. 指先・爪の間を手のひらでこするように洗う
4. 指の間をこする
5. 親指をねじり洗い
6. 手首もねじり洗い
7. 流水でせっけんを洗い流す
風邪をひいてしまったら
風邪は、ほぼ10日以内には治るものだそうです。
鼻水・咳・のどの痛みに加えて、熱がでることもあります。
なぜ熱がでるのか?というと、
体内にウィルスが侵入すると
↓
急激に増殖して炎症を起こす
↓
病原体から体を守るリンパ球が、ウィルス察知で免疫細胞に変化し
↓
ウィルスが増殖した細胞を攻撃する
↓
この際脳から体温を上げる指令がでて、発熱する
リンパ球は、体温が高い方がより活発に動きます。
風邪をひくと体温が上がるのは、こうした理由で、
発熱は、体の持っている自然に備わった抵抗力の一つです。
さほど高くない熱なら、感染症の場合、体にとって有利に働くものなのです。
そこで注意したいのが、市販の総合感冒薬には解熱成分が入っていること。
熱も無く必要以上に飲み続けるのは、マイナス面が多くでてくるのです。
自分の症状を、よく見極めることが大切です。
- 途中からの高熱
- 長引く痰や咳 → 肺炎など呼吸器疾患
- (痰のある咳からコホコホと乾いた咳 → 肺炎)
- 緑黄色の鼻汁 → 副鼻腔炎
- 長引くのどの痛み → 咽頭炎
こういった場合は病院で診てもらいましょう。
それ以外はたいていの場合、セルフケアで3~4日で治ります。
抵抗力をつけるためにも、偏食をなくし十分な睡眠をとりましょう。