都市や建物、風景、お城など、 「日本三大・・」 というのはよく耳にしますね。
夏の風物詩「七夕祭り」にも、「日本三大七夕祭り」があります。
・ 神奈川県平塚市の 「湘南ひらつか七夕まつり」
・ 宮城県仙台市の 「仙台七夕まつり」
・ 愛知県安城市の 「安城七夕まつり」
この三つが、主な所とされているのが一番多かったのですが、
わたしは小さい頃から、愛知県一宮市の 「一宮七夕まつり」 と聞いています。
じつは、明確な定義というものがないので、
仙台や平塚は、必ずといっていいほど 「三大」 に挙げられるのですが、
3つめは、各地域から名乗りあげてきています。
関東三大七夕祭りの一つ、千葉県茂原市の 「茂原七夕まつり」 や、
北関東で最大級といわれている 豪華絢爛な竹飾りの、 「前橋七夕まつり」 、
江戸時代の宿場町の風情を残す 旧中山道沿いの 埼玉県深谷市 「深谷七夕まつり」
など、いずれも動員数が多く大規模な七夕祭りです。
◇ 湘南ひらつか七夕まつり
戦災復興まつりをきっかけに、平塚商人の心意気を吹き込んだ七夕まつりを
昭和26年7月から行われています。
◇ 仙台七夕まつり
江戸時代初期から始まったとされ、7月7日の月遅れ8月7日を中日に開催されています。
東北三大祭りの一つで、見どころは豪華絢爛な笹飾り。
大小3000本もの飾り付けが、市内至るところに飾られ、
例年全国から 200万人以上の人が訪れるそうです。
◇ 一宮七夕まつり
一宮市は古くから織物業が盛んで、市民の守り神として崇敬されている真清田神社の祭神は、
太古から 織物の神様として知られています。
織物と因縁の深い”牽牛・織女”にちなんだ、 「おりもの感謝祭一宮七夕まつり」 は、
7月の最終日曜日をフィナーレとする 4日間繰り広げられます。
◇ 安城七夕まつり
昭和29年、本町の津島神社の祭礼にあわせて 夏行事を基本に七夕祭りが開催されました。
毎年8月の第1週の週末に行われます。
1978年(昭和53年)、日本商工会議所100周年記念の「全国郷土祭」で
こだわりの ”竹飾り” を披露したことから、全国的に広く知られるようになりました。
七夕祭りの由来は 諸説あるようですが、
暦の七夕は、五節句の一つに数えられています。
・ 人日 (1月7日)
・ 上巳 (3月3日)
・ 端午 (5月5日)
・ 七夕 (7月7日)
・ 重陽 (9月9日)
そもそも七夕 (しちせき) とはお盆行事の一環で、
精霊の棚 (たな) と幡 (はた) を安置するのが、7日の夕方であることから
”七” と ”夕” で ”たなばた” と発音するようになったとされています。
天の川をはさんで年に一度 織姫と彦星が逢うという伝説は、
牽牛と織女の二つの星が、農耕と養蚕織を司ることから
棚機津女 (たなばたつめ) とかさなったといわれています。
二つの星座が一年で最も近づくのが ちょうどこの時期なので、
ロマンチックな伝説となったのでしょうね。