塩麹、しょう油麹と、いずれも一大ブームとなりましたね。
食べ物を美味しくし、且つ、麹の健康効果もあるので、
我が家では常備して料理に活用しています。
次なる三番目に注目の麹は、”甘麹”だそうです。
塩、しょう油、ときているので、とうぜん砂糖に代わる
”甘味”というわけですね。
じつは、甘麹 = 甘酒 なのです。
酒粕に砂糖を加えて作る”甘酒”は、
戦後の復興期、米や米麹が入手しづらかった時の代替案が広まったと
されています。
お粥に麹を入れて5~6時間もすると、
麹が、でんぷんを分解してブドウ糖やオリゴ糖を作り
甘味を引き出してくれます。
これが甘麹で、甘酒の原型なのです。
甘酒は、ブドウ糖やビタミンBの他ミネラル・アミノ酸などの栄養素が豊富で、
飲む点滴 といわれています。
炊飯器で作れる!
< 甘麹の作り方 >
米麹・・・・200 g
ご飯・・・・350 g
水・・・・・300 cc
1. 分量の水にご飯を入れて中火にかけ、少し固めのおかゆを作る
2. 火を止めて、そのまま室内で20分ほどおく(60度くらいまで下がる)
(麹の酵素は、50度から60度が一番よく働く温度)
3. おかゆと麹をよく混ぜ合わせる
4. 炊飯器に移して、保温スイッチをONにする
(炊飯器の蓋は開けたままにすること → 温度が上がり過ぎないように)
(60度を超えると菌は働かなくなるので注意!)
5. ホコリが入らないよう布巾をかぶせておく
6. 途中2~3回かき混ぜて(温度の上がり過ぎを防ぐ)
6時間そのままおく
7. 甘麹完成!
注意点は、温度!
60度以上にならないようにするのがポイントです。
保存方法
冷凍で保存します。
製氷皿に入れておけば、1個ずつアイスとして食べてもOK。
お湯で割れば甘酒になります。
砂糖の代わりにどんな料理にも使えますし、
甘味だけでなく、旨味も増します。
麹菌
米・麦・大豆に、麹菌を加えて発酵させた食品には、
しょう油・みそ・酒・みりん・酢、があります。
日本には麹を使った食品が古くからありますが、
これらの”麹菌”は、日本独特のものらしいですよ。
麹菌 → 麹 ・ 麦麹 → 発酵食品
・ 米麹
・ 豆麹
(蒸した穀物に生やしたもの)
ミネラルやアミノ酸といった麹が作る成分には、
食べ物をおいしくしたり、健康機能を上げたりと、
微生物の力で食品成分が変わる 発酵作用 が働くのです。